変動でローンを組んでいる家庭の住宅費はどうなるの?
月々のローンの返済額が増えます。
2024/09/16現在、日本銀行の政策変更によりさらなる金利上昇の可能性が話題になっています。
2024/8/1に政策金利が0.25%にまで引き上げられたのは記憶に新しいことです。
特に住宅ローンを組んでいる方々にとって、この動向は生活を左右する重要なことです。
今回は、住宅ローン金利上昇に備えるべきポイントについて解説します。
目次
住宅ローンの変動金利は本来、貯金があるひと向け
月々の支払い額が少ないから、変動金利ってお得になるんじゃないの?
直近は「たまたま」変動金利が固定金利より安かっただけです。
一見魅力的な低金利で始まることが多いですが、変動金利の住宅ローンは本来、十分な貯金がある人に適した選択肢です。
その理由は以下の通りです:
金利上昇リスクへの対応力:
変動金利は市場の動向に応じて上昇する可能性があります。
十分な貯金があれば、金利上昇時の返済額増加に対応できます。
一括返済の選択肢:
金利が大幅に上昇した場合、貯金があれば一部または全額を一括返済し、金利負担を軽減できます。
心理的な安定:
十分な貯金があることで、金利変動に対する不安が軽減され、長期的な視点でローンを管理できます。
したがって、本来は変動金利の住宅ローンは、金融リテラシーが高く、十分な貯金を持つ人にとってより適した選択肢と言えます。
金利変動のリスクを理解し、それに対応できる経済的余裕がある人が選択すべきローン形態です。
低金利に依存している家計になっていませんか?
現在の低金利環境が長く続くとは限りません。
低金利の元では、住宅ローンの月々の返済額は低いままになっていますが、金利が上がるにつれて月々のローン返済額は増えていきます。
変動金利でローンを組んでいて、以下のような家計管理をしている人は要注意です。
- 毎月の収支がギリギリ
- 貯金が少ない
毎月の収支が現在のローン返済額でギリギリになっている家計の場合、ローン返済の支払い額が増えると家計が赤字になってしまいます。
一度赤字になってしまうと、何かを我慢するか、借金をすることでしか対応ができない状況になってしまいます。
つまり、家計の破綻です。
そして、金利が上昇すると住宅購入の合計支払い額が増加します。
そのとき、貯金で一気に住宅ローンの返済をすることができれば、合計支払額の増加幅を減らすことができます。
しかし、貯金が少ない家庭ではそのような対策をすることはできません。
金利上昇への対策
1. 早期返済戦略
金利が低いうちに貯蓄し、一括返済を目指す方法です。
- メリット:金利上昇リスクを回避
- 必要条件:十分な貯蓄能力
2. 固定金利への切り替え
金利上昇前に固定金利ローンに乗り換える方法です。
- メリット:将来の金利上昇リスクを回避
- 注意点:当面の返済額増加に対応する必要あり
例えば、金利がさらに上がりすぎると家計が破綻してしまうけど、もう少し支払う余力があるという家庭は、今の時点で固定金利に切り替えておくというのも一つの手段です。
現時点で、固定金利に切り替えた方がいいというわけではありません。
今後の金利の動向は誰にも読めないので、変動を継続した方がいいのか、固定に切り替えた方がいいのかは誰にもわかりません。
家計改善のポイント
金利上昇によるローン返済額の増加に備えるには、家計の見直しが不可欠です。
毎月の家計収支を改善して、住宅ローンの返済額増加に対応できて、貯金を増やせるようになることが目的です。
- 固定費の見直し(例:格安SIMの利用)
- 不要な保険契約の解約
- 生活レベルの調整
まとめ
金利上昇は多くの家庭に影響を与える可能性があります。
金利の上昇幅によっては、生活破綻に陥る家計も現れることでしょう。
現実を直視し、早めの対策を取ることが重要です。
具体的に、家計収支の改善と貯金を増やすことは対策方法としてまず考えられます。
自身の家計の状況を客観的に評価し、必要な改善策を講じることで、将来の金利上昇のリスクに備えましょう。
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