人に保証を頼もうとすると、コストがかかる
「何かあったらどうしてくれるんだ!?」という言葉、実はわたしは好きではありません。
為末大さんが以前「何かあったらどうするんだ症候群」と揶揄されていますが、「未来は予測できるものであり、物事はコントロールできるものである」という前提のゼロリスク思考だからです。
ゼロリスクで生きるなんて不可能だし、リスク (=振れ幅)が大きいからこそ、人生を楽しめるとわたしは考えています。
同時に、この言葉は、「何かがあったら、誰かになんとかしてほしい」という保証を求めている意味にも聞こえます。
いわゆる他責思考です。
まだそのような言葉を使える余裕のある状況であれば、自分で「何かあったら、どうやれば解決できるだろうか?」と考えることが先だと思います。
誰かに有事の対応をしてもらおうと思ったら、他人の労働力を使う必要があります。当然、そこに多くの場合はお金がかかってしまいます。
人に困ったときの対応をさせるわけですから、タダ働きをさせるのはいけませんよね。コストを払うのが当たり前です。
保険や保証などの金融商品は何か困ったことがあったら、コストをかけて誰かになんとかさせるために生み出されている商品です。
だから、保険は自分でなんとかできる人には、必要ない商品とも言えます。
例えば、わたしは公的な健康保険制度と貯金があれば、民間の医療保険に加入していなくてもお金の問題はなんとかなることを知っています。だから、民間の医療保険には入りません。
他には、家電の延長保証に入らなくても、家電を買い直すだけの貯金があるから延長保証は必要ないことを知っています。
だけど、自分が死亡したときに家族を支えるお金が少し足りなそうだから、死亡保険には掛け捨てで加入しています。
これは、自分でなんとかできない部分だから保険をかけています。
公的な健康保険制度と貯金で、自分の力でなんとかできると思える部分を増やせば、保険を使わずとも安心を手に入れることができます。
そのような部分を増やしていくことができれば、年間数万円〜数十万円の保険料を浮かすことができるようになるはずです。
わたしも保険料は生命保険だけでも年間で30万円近く削減できていますから、勉強すれば資産形成を上手にすることができる人はたくさんいるはずです。
「何かあったらどうするんだ!?」と言って、他人に頼ろうとしているうちは、当然コストがかかって資産形成は上手に進められません。
「自分でどうやったら解決できるのか??」ということを真剣に考えて勉強してみると、余計なコストはかけずに済むと思います。
保険を勉強するなら後田亨さんの「この保険、解約してもいいですか?」がオススメです。わかりやすく、必要のない保険と本当に必要な保険の解説をしてくれています。
この本の内容を理解するだけで、保険の見直しで保険料が安くなる人はたくさんいるはずです。
参考になれば嬉しいです。
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