SBI証券が2025年中に投資信託の定期売却サービスに「定率」を追加し、さらにNISA口座にも対応する予定です。
資産運用の終わり方を考える上で大切なサービスの拡充で、SBI証券を利用している個人投資家にとっての一大ニュースです。わたしもSBI証券ユーザーなので非常に嬉しいニュースです。
定率と定額取り崩しのメリット・デメリット
まず何より、「定率」売却の最大の利点は、資産寿命を延ばすことができる点です。
「定額」取り崩しでは、資産が大きく減ったときに取り崩すと、予定より早く資産が尽きてしまう可能性があります。
それを踏まえて、以下のメリット・デメリットを確認しましょう。
定率取り崩し
メリット:
- 資産寿命の延長: 定率取り崩しは、資産の一定割合を取り崩すため、市場が低迷している時には少なく、好調な時には多く取り崩すことができます。これにより、資産寿命を延ばし、長期的に資産を維持することが可能です。
- 市場変動への対応: 市場の変動に応じた取り崩しができるため、資産価値が下がった時に多く売却するリスクを避けられます。
デメリット:
- 不安定な取り崩し額: 資産の残高に応じて取り崩し額が変動するため、毎年の収入が不安定になり、生活設計が立てにくくなることがあります。
- 減少する受取額: 資産が減少すると、取り崩せる額も減少するため、年を追うごとに受け取れる金額が少なくなる可能性があります。
定額取り崩し
メリット:
- 一定の生活水準の維持: 定額取り崩しは、毎月または毎年一定の金額を取り崩すため、収入が安定し、生活水準を維持しやすくなります。
- 計画の容易さ: 取り崩す金額が決まっているため、資産計画を立てやすく、いくら取り崩せば良いか計算する手間が省けます。
デメリット:
- 資産寿命の短縮: 市場が下落している時でも一定額を取り崩すため、資産の減少を早める可能性があります。これにより、資産が予定より早く尽きてしまうリスクがあります。
- 市場の変動に弱い: 市場の基準価格が安い時に多く取り崩してしまうと、資産の寿命を短くすることになります。
定率売却の利点
定率売却の最大の利点は、資産寿命を延ばすことができる点です。
相場が低迷している時には少ない額を取り崩し、好調な時にはより多くの額を取り崩すことができるため、資産の減少を抑えることができます。
これにより、長期的に資産を維持し、安定した収入源として活用することが可能です。
特に、資産売却のフェーズになっても、働いて収入がある人や年金収入がそれなりに見込める人にとっては、資産寿命が長くなる「定率」の方にメリットを感じる人が多いのではないかと思います。
「定率」取り崩しは楽天証券だけだった
これまで、楽天証券が定率売却に対応しており、SBI証券は定額売却のみの対応でした。
しかし、SBI証券が定率売却に対応することで、より柔軟で効果的な資産運用が可能になります。
特にNISA口座での対応は、税制優遇を活かしながら資産を効率的に取り崩すことができるため、多くの投資家にとって魅力的です。
まとめ
SBI証券の定率売却サービスの導入は、資産運用の終わり方をよりスムーズにし、個人の資産寿命を延長し、有効に活用するための重要なツールとなります。
投資家は、この新しいサービスを知っておいて、終わり方にも不安のない投資活動を続けていきましょう。
資産寿命が伸びるように設定したら、健康寿命もちゃんと伸ばしましょう!
(※珍しく、医師としての発言でした。)
過去の記事でも紹介しましたが、資産寿命だけ伸びても、健康がなければお金は有意義に使うことができません。
それは絶対に忘れてはいけないことだと思います。
子育てをしながら経済的自立 (働かなくても生活できる) を達成した著者が実践している資産形成の方法や考え方を毎日更新しています。ぜひ、ブログを読んでみてください。気付かずにはまっているお金の落とし穴を回避できるかもしれませんよ。
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