「美容目的に保険でヒルドイドを処方してもらっていいのか」についてのわたしの回答は「ダメに決まってんだろ!」です。
わたしがそう思う理由をこの記事では解説していきます。
「ヒルドイドは性能もいいし、病院で処方してもらったら安い」
「薬局で似たような商品があるけど高いんだよね」
ヒルドイドを処方してほしい!!だけど、薬局で買うと高くなるから美容目的でも処方してくれそうなお医者さんを探そう!!
という人が絶対に知っておくべき、その行為の問題点について解説します。
「今だけ、金だけ、自分だけ」の人がやるあさましいこと
今回は、ファイナンシャルフィールドに気になる見出しがあったので、現場の医師としての意見を交えて解説したいと思います。なお、記事の内容もわたしと同様で、ヒルドイドを美容のために処方してもらうことに対して否定的です。
https://financial-field.com/living/entry-361321
(ファイナンシャルフィールド:知人は「保険がきくから」と美容のために皮膚科で「ヒルドイド」を処方してもらっています。問題はないのでしょうか?)
保険診療は3割が自己負担、7割を負担しているのは誰??
保険診療において、自己負担は原則3割なのはご周知の通りです。
一方で、残りの7割は働いている人の給料から天引きされている社会保険料というお金と国債から賄われています。
社会保険料は読んで字の如く、社会保障を維持するために給料から徴収されているお金です。働いている人の収入の一部を、事情があって働くことが困難な人のために年金や医療・福祉のサービスを受けられるように徴収しています。
子どもや高齢者の大多数は社会保険料を払っていませんから、負担している人の多くは働いている人です。
ニュースでも言われているように、医療費が莫大になっているので、徴収している社会保険料だけで社会保障を維持することが難しくなってきています。
では、医療費が足りなければどうするかというと国債を発行することで世の中に出回るお金の量を増やして、それを医療費に充てているというわけです。
国債が発行されると世の中に出回るお金の量が増え物価高 (インフレ) が一般的には進行します。そうすると生活が苦しくなる人が出てくるというわけです。
社会保険料も国債も、増えすぎるとゆがみが大きくなります。
(もちろん、国債については例外もあるとは思いますが、基本的な考え方でここでは紹介しています。)
働いている人からとったお金で足りないからお金を刷る
働いている人からの社会保険料という形であれ、物価高という形であれ、最終的に自分が負担した3割以外の7割は「誰か」にしわ寄せが行きます。
医療を使うためには、薬を作っている人や診察をしてくれる人にお金を払う必要がありますから、7割を負担しなくてよかった……という裏では必ず誰かがその7割を負担しています。
現在は働いている人から天引きしたお金だけじゃ足りないから、お金を市中に増やして医療のお代金を払っているという状況です。
保険で美容のためにヒルドイドを購入できれば、もちろん市販のヒルドイドに似た薬 (ヘパリン類似物質を含む医薬品など)を購入するよりも安価に済みます。
「今のわたしには問題は起きないし、わたしだけはお金を損しない」といういわゆる「今だけ、金だけ、自分だけ」の発想の人にとってはとても良いことなのかもしれませんが、結果として、多くの人にしわ寄せが行くことを忘れてはいけません。
誰もみてないからと言って、自分だけが得をしようとするとお天道様に顔向けできませんよ。
ということで、「美容目的に保険でヒルドイドを処方してもらっていいのか」についてのわたしの回答は「ダメに決まってんだろ!」です。
自分に恥じない生き方をしたいものです。

Amazonで1番売れているヘパリン類似物質(ヒルドイドの主成分)配合クリームです。Amazonのロゴも入っています。美容目的であれば病院で処方してもらわずに、このような市販品を買うようにしましょう。
心の汚い人はどれだけ見た目にこだわっても醜いままです。
子育てをしながら経済的自立 (働かなくても生活できる) を達成した著者が実践している資産形成の方法や考え方を毎日更新しています。
ぜひ、ブログを読んでみてください。気付かずにはまっているお金の落とし穴を回避できるかもしれませんよ。
※保険や投資の方針については、当ブログの著者の見解を記事にしています。保険や投資について絶対の正解はありません。保険・投資の最終判断についてはご自身で記事の内容を解釈の上、自己判断・自己責任でよろしくお願いします。当ブログでは最終的な責任は負いかねます。
ご意見・ご感想がありましたらぜひ、コメント欄によろしくお願いします。楽しみにしております。↓↓↓