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騙されない消費者になるために知っておきたい「※個人の感想です」の真実
広告やテレビでよく見かける「※個人の感想です」というフレーズ。
一見、消費者に対して誠実さをアピールしているように思えますが、本当に信じて良いのでしょうか?
このフレーズを使う理由やその裏にある意図について、消費者として考えてみましょう。
商品を売りたい販売元の気持ちになって、考えてみましょう。
「※個人の感想です」を信じてはいけない理由
まず、広告や宣伝で「※個人の感想です」というフレーズが使われる理由を考えてみましょう。
本当に効果が実証されているのであれば、販売元はその根拠をデータとして示すべきです。
しかし、多くの場合、そのような実証データは提示されず、代わりに個人の体験談だけが強調されます。
このような表現は、逆に効果が科学的に証明されていないことを示唆しているのではないでしょうか?
実際、「消費者庁」でも誤認を防ぐために、「効果には個人差があります」「効能効果を保証するものではありません」といった文言が求められる場合があります。
これらのフレーズが含まれている場合、その商品やサービスがすべての人に同じように効くとは限らない、ということを理解しておくことが大切です。
「※個人の感想です」には誠実さがある?
表面上は、「※個人の感想です」という文言は誠実に見えるかもしれません。
「この商品を使ってみたら良かった」というただの感想ですから、注意してくださいねと消費者に注意を促しているように思わせます。
しかし、本当に誠実であるならば、効果があったという科学的な証拠を示して欲しいものです。
「※個人の感想です。」の商品は全体的に金額が高く設定されているような気がするのはわたしだけでしょうか?
「エビデンス」と呼ばれる科学的根拠がないまま、個人の感想に依存する広告には注意が必要です。
広告主が「エビデンス」を示さない理由を考えると、効果を実証するコストや手間をかけられない、または効果そのものが限定的である可能性も考えられます。
それを不誠実と言うのではないでしょうか?
「※個人の感想です」はエビデンスとは違う
「※個人の感想です」というフレーズは、特に健康食品や美容商品でよく見かけます。
しかし、これには科学的な根拠がありません。エビデンスの最も低いレベルに位置するのが専門家の意見であり、「※個人の感想です」はそれよりもさらに下のレベルです。
エビデンスピラミッドによると、最も信頼性の高い情報は、複数の研究を集約したシステマティックレビューやメタアナリシスです。
システマティックレビューでも信用できないこともあるので、エビデンスの世界は怖いんですけどね。
消費者として、「※個人の感想です」というフレーズが使われている広告には慎重になるべきです。
もちろん、「※個人の感想」と言っている人に効果があった可能性もありますが、自分に同じ効果があるのかはわかりませんし、その商品のおかげでその人が変わったという根拠もありません。(他の要因が効果があったのかもしれない、ということ)
その商品が本当に効果があるのか、実証されているのかどうかを見極める力を身につけましょう。
騙されない消費者になるための視点
「これは効くんだ!あの有名な人が言っていたから」といった感覚に流されるのは危険です。騙されないためには、次のような疑問を持つことが大切です。
- なぜこの広告では「※個人の感想です」という文言を使っているのか?
- その商品の効果を科学的に実証していない理由は何なのか?
- 実証データがないのに、なぜ宣伝されているのか?
「効果には個人差があります」といった文言が付けられている商品であっても、必ずしも悪い商品というわけではありません。
しかし、広告の文言を読み解く力を養うことで、より賢明な選択ができるようになります。
商品やサービスが溢れる現代、変な商品に騙されないためには、広告のフレーズ一つひとつに注意を払うことが必要です。
「※個人の感想です。」この文言が含まれる商品は妙に高額な気がしませんか?誠意ある商品なんでしょうか?
消費者として考えたいところです。
子育てをしながら経済的自立 (働かなくても生活できる) を達成した著者が実践している資産形成の方法や考え方を毎日更新しています。ぜひ、ブログを読んでみてください。気付かずにはまっているお金の落とし穴を回避できるかもしれませんよ。
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