今日(2024年8月6日)、日経平均株価は大幅に反発し、前日比3217円04銭(10.23%)高の3万4675円46銭で取引を終えました。
これは1990年10月以来の過去最大の上昇幅となります。昨日(8月5日)の日経平均株価が4451円51銭安の3万1458円42銭と過去最大の下落を記録したことを考えると、わずか1日で市場が劇的に変化したことがわかります。
このような急激な市場の変動の中で、大きな利益を得た投資家がいるかもしれません。例えば、昨日の大暴落時に買い増しをした投資家は、今日の急反発で10%以上の利益を得た可能性があります。
買い向かった人は、株取引が上手な人なんでしょうか?
わたしは、そうは思いません。
効率的市場仮説の観点から見ると、このような短期的な勝利は単なる運の良さに過ぎない可能性があります。
効率的市場仮説によれば、株価は常にすべての利用可能な情報を反映しているため、このような急激な変動を事前に予測することは極めて困難だとされています。
今回は、この理論に基づいて、このような短期的な変動に左右される個別株投資と、長期的な市場の成長を追求するインデックス投資の長期的な成果の違いについて考えてみましょう。
効率的市場仮説とは
効率的市場仮説は、株価が常にすべての利用可能な情報を反映しているという考え方です。つまり、理論上、株価は常に「適正」な水準にあり、誰も継続的に市場を出し抜くことはできないとされています。
chat GPTに効率的市場仮説を小学生でもわかるように解説してもらいました。
効率的市場仮説を簡単に説明すると
- 株の値段はみんなの知識を反映している
- 例えば、人気のおもちゃの値段がみんなの知っている情報で決まるのと同じだよ。
- 新しい情報はすぐに広まる
- 学校で面白いニュースがあったら、すぐにみんなに広まるでしょ?株の世界も同じなんだ。
- 誰も常に勝ち続けることはできない
- じゃんけんで毎回勝ち続けるのが難しいのと同じように、株で常に儲け続けるのは難しいんだ。
つまり、効率的市場仮説は「株の値段は常に正しい」と考える考え方なんだ。だから、特別な方法で株を選んで儲けようとするより、長い時間をかけて少しずつ投資する方が良いかもしれないね。
短期的な勝利の幻想
- 運の要素:
今日の株で儲けた人は、いわば「半丁博打」に勝っただけかもしれません。市場の短期的な変動は、しばしば予測不可能な要因によって引き起こされます。 - 再現性の低さ:
一度の成功を再現することは極めて困難です。今日の勝者が明日も勝者である保証はありません。 - 心理的罠:
短期的な成功は、投資家に過度の自信を与え、リスクの高い投資行動を助長する可能性があります。
運で勝っただけかも知れないのに
妙な自信をつけて
今後は「無謀な株取引を繰り返す人」になってしまうかもしれませんよね。
まとめ
効率的市場仮説に基づけば、今日の株式市場での成功は、長期的な投資成果を保証するものではありません。
むしろ、このような短期的な勝利に惑わされることなく、インデックス投資のような長期的かつ一貫した戦略を採用することが、多くの投資家にとってより賢明な選択となる可能性が高いのです。
投資は長距離走であり、短距離走ではありません。
一時的な勝利に酔うのではなく、長期的な視点を持ち、市場全体の成長の恩恵を受けるインデックス投資が、多くの投資家にとって最適な選択肢となるでしょう。
結局のところ、投資の真の成功は、一夜にして大金を得ることではなく、時間をかけて着実に資産を増やしていくことにあるのです。
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