資産形成を考えるなら、まずは「保険を見直して、その分を投資に回す」ことをオススメします。
一般的には「貯金から投資へ」というステップを踏む方が多いですが、もっと効果的で現実的な方法があります。それが「保険から投資へ」のシフトです。
なぜこれが有効なのでしょうか?具体的な数字や国の制度を交えながら詳しく解説します。
目次
生命保険にかけるお金を投資へ
日本の家庭が生命保険に支払う平均額は、なんと月額3.18万円もあります(参考:生命保険文化センター「2018年度生命保険に関する全国実態調査」)。
このお金の一部、もしくは大部分を投資に回すことができれば、家計に大きな負担をかけることなく、無理なく投資を始めることができます。
しかし、これに対して「でも保険は万が一に備えるために必要だから」という疑問を持つ方も多いでしょう。
確かに、リスクに備えるのは大切です。
しかし、果たしてそのリスクに備えるために毎月3万円以上もの費用をかける必要が本当にあるのでしょうか?
国の保障制度を学んで活用して保険料を削減
多くの方が、民間の保険に多額の費用をかける理由は、日本の保障制度をあまり知らないからではないかと推測します。
実は、万が一の際には国から多くの支援が受けられます。以下の制度を知らなかった人は、知った瞬間から、今よりも保険にかける金額が少なくなります。というのも、支援を計算に入れずに保険の必要額を見積もっているはずだからです。
- 遺族年金:家族を失った際に支給される年金
- 傷病手当金 / 障害年金:病気や怪我で働けなくなった場合の支援金
- 老齢年金:老後に受け取る年金
- 高額療養費制度:医療費が高額になった際の助成制度
これらの制度を知らないと、無駄に不安を煽られてしまい、結果的に毎月高額な保険料を支払ってしまうことになります。
実際、毎月5000円以上の保険料を支払っている人は、過剰に保険に加入している可能性が高いです。
生命保険で5,000円/月を超えるのは、多くの人には過剰です。
わたしは、3750円/月で約5000万円の死亡保障に加入しています。
わたしの保険戦略に興味のある人は↓の記事をどうぞ
保険解約・削減で得た資金を投資に活用する
保険料を見直して、その分を投資に回せば、家計の支出を抑えながら資産を増やすことができます。実際に、以下のステップで始めてみましょう。
1. 自分の保障内容を把握する
まずは、自分がどの程度の保障を国から受けられるか確認しましょう。例えば、遺族年金や高額療養費制度があるため、生命保険に全てを依存する必要はないかもしれません。
2. 保険の減額・解約を検討する
実際に保障額が分かれば、保険で補うべき金額が見えてきます。必要以上の保障は不要なので、保険料を減額するか、場合によっては解約を検討するのも一つの手です。どうしても不安な方は、必要最低限の掛け捨て保険を選ぶと良いでしょう。
3. 浮いたお金でインデックス投資を始める
保険料を見直すことで生まれた資金は、SBI証券や楽天証券などのネット証券でインデックス投資に回すことができます。インデックス投資は長期的に安定したリターンが期待できる投資方法です。
長期投資であれば、損をする確率は低くなる
もちろん、投資にはリスクがあります。
しかし、保険もリスクに対する「安心料」として捉えれば、過剰な保険料を支払うことは結果的にお金を「失う」リスクでもあります。
投資は、長期的な視点で運用することで資産を増やす手段です。
15年以上の投資期間をもてば、過去のデータ上は誰も損をしていないというデータもあります。将来はわかりませんが、勝ち目のある話です。
また、インデックス投資などの長期分散投資は、市場全体の成長に期待するものであり、短期的な値動きに左右されにくいという特徴があります。
家計を圧迫せず、将来的にお金を増やすためには、保険に過剰に依存するよりも、それをやめて投資に一歩踏み出すことが重要です。
今すぐ行動を!
保険から投資へのシフトは、家計を無理なく改善しながら資産形成を始めるための効果的な方法です。
保険の見直しは、自分のライフプランを再確認し、国の制度を理解するきっかけにもなります。そこから生まれた余剰資金で、無理なく投資を始めましょう。
「やったもん勝ち」です。少しでも早く行動に移せば、その分未来の家計は楽になります。まずは保険の見直しから、そして投資へ。今すぐ、第一歩を踏み出しましょう。
オススメの証券会社はわたしも活用しているSBI証券です。