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医療保険は「なくてもなんとかなる」
現在、膵癌ステージ4で闘病中の森永卓郎氏の記事です。
保険についての記事で、私も全面的に賛同できる記事でしたので紹介します。
要約するとこのような記事です。
- 医療保険がなくても公的保険や医療補助で賄える範囲で治療できる
- 現在の保険の予定利率は1%以下、バブル期には5%の予定利率の保険があった
- 貯金が100〜200万円あれば病気の治療は賄える
医療保険がなくても公的保険や医療補助で賄える範囲で治療できる
日本には国民皆保険制度があって、医療費は実際にかかるお金の1〜3割で治療を受けることができます。仮にその負担額で大金になったとしても、高額療養費制度があるので月の支払額は一定にとどまります。
以前、働けなくなったときの医療費やもらえるお金について解説しました。
医療費の補助に加えて障害になったときの障害年金もあるので、病気になったときにお金に関して過度に不安になる必要はありません。
民間の医療保険に入る前に、自分にどの程度の「公的な」保障があるのかは必ず確認しましょう。特に以下の年金や制度は「民間の」保険に入る前に、絶対必要な知識と言える「公的な」保障です。
- 障害年金
- 遺族年金
- 高額療養費制度
学んでトクする制度ですから、これらの公的制度は絶対に知っておきたいですね。
現在の保険の予定利率は1%未満、バブル期には5%の予定利率の保険があった。
貯蓄型保険の利率の話です。
バブル期には金利が高かったので、そのときに加入した保険は固定金利の仕組みであればそのままの金利が維持されていました。5%の予定利率が組まれている保険もあったのでしょう。
だから、バブル期に保険に加入していた人は「保険はよい金融商品」というイメージを持っている人もいます。
一方で今は低金利時代です。5%の金利どころか、1%の金利もつきません。
そんな時代に資産運用として保険を利用していては、インフレにすら勝てずにジリ貧になってしまいます。
今と昔は金利が違うから、保険との向き合い方も違います。
今の時代に保険が資産運用に向いている商品なのか?ということは改めて考える必要があります。
数字で考えると、資産運用に向いているとは言えないように思います。
特に今は低金利でなおさらです。
貯金が100〜200万円あれば病気の治療は賄える
記事内の文章を紹介します。
「一般的な掛け捨ての保険で受け取れる保険金は、入院保障が1日5000~1万円程度、手術給付金が20万円程度、がん保険で一時金が出たとしても100万円ほどでしょう。逆に言えば、大半の病気の治療、入院、手術は、100万~200万円の貯蓄があれば十分に賄えることになります」
掛け捨ての医療保険で受け取れる程度のお金であれば、貯金しておけばいいという考え方もあります。
医療保険は年をとるほど掛け金が増えます。病気になる確率が上がるのだから当たり前です。がん保険に加入していても、心臓病や脳卒中になったら保険金はでません。年をとっていろんな病気にかかるリスクが増えた状態であれば、貯金の方が保険よりも多くの病気に対応できるので心強いように思えます。
がん保険は、自分ががんにかかることに賭けていることと同じです。がんになって当たったらラッキーですけど、外れた時には掛け金は無駄になってしまいます。
がん保険にお金をかけすぎて、心臓病の治療費が払えないなんてことになったらどうしようもありません。
万が一の状況備えるには、汎用性の高い貯金を検討するのは一つの手だと思います。
※保険の契約・解約は自己判断と自己責任でお願いします。当記事は保険についての個人的な考えも含まれていますのでご注意ください。