生命保険料控除の拡大とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/49f76dd79726a303789dc2d529b3f006210628e0
12/25付の記事:Yahoo!より
これまで一般生命保険料の所得控除は4万円でしたが、今後23歳未満の子どもがいる家庭では6万円まで引き上げられる見込みというニュースが出ています。
課税所得が減るので控除額が4万円から6万円まで2万円増えると、ボリュームゾーンの所得税率20%くらいの人で4千円くらい年間の手取りが増えます。
保険に今よりたくさん入ったら、MAXで4千円くらい手取りが増えますよ
ということです。
んんんん????
わかりにくいですかね?
年収400万〜600万円くらいの人であれば
今より2万円多く保険に入ると、4千円キャッシュバックされる
という話です。(※上限6万円)
これっていいことなんでしょうか?
せいぜい、多くの人の手取りが4千円増えるだけのようですが…???
保険会社への忖度はないのだろうか?
政府から生命保険会社への配慮があるのではないか?
真偽はさておき、この疑問は持っておきたいところです。
- 保険に入ったら控除で節税になりますよ
- だから保険に入りましょう
- 結果、みんなが保険に入って保険会社が儲かる
保険営業がこの流れに誘導したいだけではないか、という疑問です。
節税といっても保険に手厚く入ったら、たった「平均4千円」手取りが増えるだけです。これで子育て支援と言えるのだろうか?しかも、控除された人たちがいい保険に入っているかどうかなんて誰にもわかりません。
金融庁に行政指導されている生命保険会社なんてたくさんありますよ。
参考:生命保険会社10社に対する行政処分について (金融庁HPより)
生命保険料控除拡大は、保険に手厚く入らせることを目的にしているようにも見えます。2万円の控除が増えるって大きなことのように聞こえますよね。控除が拡大したことを利用すると節税を意識させやすく、保険会社も保険を売りやすくなるでしょう。そうすると、売り上げは上がるでしょう。
子育て支援ではなくて、保険会社支援になっていないか?
と疑ってみる事は重要だと思います。
生命保険料控除を満額利用しなくても、今のご時世、ネットで契約できる掛け捨て死亡保険の「収入保障保険」を使えば、5000万円程度の死亡保険金をかけることは十分にできます。
※子育て世帯にわたしがオススメしている掛け捨ての生命保険の記事です。
そもそも今でも控除上限の4万円も使いきれていません。
5000万円以上の死亡保険金が必要なシチュエーションって普通のご家庭なら、そんなにありませんよね?
控除拡大よりも適切な保険商品の周知の方が先なのではないかと思います。
保険にたくさん入ればたった4千円の手取りが増えるこの制度は本当に「子育て支援」なんでしょうか?
少なくともわたしは、2万円払って4千円キャッシュバックされることが子育て支援になるようには思えません。
「生命保険料控除の拡大」が意図するところは考えたいところですね…保険会社の支援に利用される可能性も十分にありそうです。
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