ABOUT ME
たこさそ
地方の大学病院に勤務する医師。2人の男の子を育てながら、500万円の奨学金を返済しつつ資産形成をスタートし、38歳で経済的自立を達成。 「医師だからできた」ではなく、支出を見直し・インデックス投資を続けるというシンプルな方法で実現した資産形成を、子育て世帯目線でそのまま公開中。 自転車通勤・マイボトル・加湿器愛好家。忙しい子育て中でも「再現性のある」お金の増やし方を実践中です。

「投資を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」——そう感じている方のために、この記事を書きました。

わたしは27歳・奨学金500万円の状態から投資を始め、38歳で経済的自立を達成しました。難しいことは何もしていません。固定費を削り、インデックスファンドを積み立て、余計な情報に惑わされずに続ける。それだけです。この記事では「何から始めればいいか」を順番通りに整理しました。投資の正解は「順番」にあります。どこから読んでも構いませんが、Step 1から順に読むと理解が深まります。

📋 この記事でわかること
  • 投資を始める前にやるべき「順番」
  • なぜインデックス投資(オルカン)が子育て世帯に向いているのか
  • NISAの使い方:つみたてNISA・新NISAの基本
  • やってはいけない投資行動と、わたし自身の失敗談
  • 無リスク資産(個人向け国債)の役割と使い方

投資を始める前に確認すること

投資の話をする前に、大前提をひとつ。

投資は「余剰資金」で行うものです。生活費や直近3〜6ヶ月の緊急予備費を現金で確保してから始めてください。そしてもう一つ、投資より先に手をつけるべきことがあります。それが固定費の削減です。毎月の投資額を増やすより、出ていくお金を止める方が、確実で税金もかかりません。

投資を始める前のチェックリスト
生活費3〜6ヶ月分の緊急予備費を現金で確保している
毎月家計が黒字になっている(収入 > 支出)
保険・スマホ代など固定費の見直しが済んでいる
リボ払い・消費者金融など高金利の借入がない (※わたしは3%程度の金利でも怖いと思う人です。)
「投資でいつでも損しても構わない金額」で始めようとしている

すべてチェックできたら、以下の順番で進めましょう。

わたしは医師になってから奨学金返済中のことをあまり覚えていません。ただ、お金の使い方は高校生、大学生だったときとはあまり変わりありませんでした。家賃は5万円程度の家に住んでいたし、研修医から専門医になるまでは仕事が忙しくてたいしてお金を使いませんでした。

お金をぜいたくに使ったからといってなにか満足があるわけでもない。そんなマインドがあるから上手に資産形成ができているのかなと思います。家計管理を徹底して、資産形成を始めたのは子どもが生まれて真剣にお金のことを考えなければいけなくなってからです。

子どもが小さいうちは夫婦2人、働いているのはわたしだけの1馬力でしたが貯蓄率は大体50-80%で推移していました。近頃は子ども2人が小学生になったので10-20%になっています。

Step 1:家計管理を仕組み化する

STEP 1 / 投資の前提

家計収支をプラスにしなければ、投資は始まらない
資産形成の出発点は「家計収支のプラス」です。毎月の収入から支出を引いた余剰資金が、投資の原資になります。当たり前のことに聞こえますが、家計が赤字のまま投資を始めても、生活費のために投資を売却する悪循環に陥ります。

家計管理の仕組み化は難しくありません。まず「固定費」を把握して削減し、次に「変動費」の使途を月1回見直すだけで、多くの家庭で月1〜3万円の余剰が生まれます。その余剰を投資に回すことが資産形成の第一歩です。

 

資産形成は家計管理から!お金を増やすためのシンプルなステップ 資産形成は「家計管理」ができることから始まる わたしを含めて、普通の人が資産形成をしようと思ったら、まずは「家計管理」がスタート...
❌ やりがちな失敗
家計が赤字のまま少額投資を開始→生活費が足りず売却→損失確定→「投資は怖い」と撤退
✅ 正しい順番
固定費を削減→家計を黒字化→余剰資金をインデックス投資へ→長期で積み立て続ける

Step 2:投資の「思考の罠」を知る

STEP 2 / 知識の準備

「有益情報」を集めても投資には勝てない——利用可能性バイアスという罠
「この銘柄が上がりそう」「今は○○に投資するタイミング」——ネット上にはこういった情報が溢れています。でも、これらの情報をもとに個別株を売買しても、長期では市場平均に勝てません。

理由は「利用可能性バイアス」にあります。人は自分が知っている情報だけをもとに判断しますが、株価を動かす要因は自分の知らない情報の方がはるかに多い。その事実を知っていると、「情報収集して個別株を選ぶ」という行為がいかに非効率かがわかります。市場全体に投資するインデックス投資は、この罠を回避できる唯一の方法です。

【今すぐやめろ】有益情報をつかんでも投資には勝てない!『利用可能性バイアス』とは? 「この情報によると今後、株価はあがるはず…」 「選択可能性バイアス」の罠にハマっている https://twitter....
投資で「やってはいけない」こと
ニュースや有益情報をもとに個別株を売買する——市場に勝てる人はプロでも少ない
高配当株投資で配当を狙う——銘柄選択・管理コストが高く、インデックスの方が合理的
ワンルームマンション投資——高額ローン・管理コスト・流動性リスクが大きい
FX・仮想通貨で短期売買——ゼロサムゲームで長期的に勝ち続けることは極めて難しい
下落時に売る——長期投資の最大の敵は「狼狽売り」
⚠️ 知人の失敗談:ワンルームマンション投資の罠
医師という職業柄、不動産投資の勧誘は後を絶ちません。わたしの周囲でもワンルームマンション投資で失敗した事例を複数見てきました。「節税になる」「家賃収入が安定する」というセールストークは魅力的に聞こえますが、高額ローン・空室リスク・管理コストを考えると、多くのケースで長期的にはマイナスになります。インデックス投資と比べて、圧倒的に合理性が低い。

知人医師のワンルームマンション投資失敗談を記事にしたものです。体験談をふまえてワンルームマンション投資のどこに罠があるかがわかるような記事にしています。

【罠にハマった医師】ワンルームマンション投資の失敗例・被害体験を紹介します。医師がmixi2で知り合った人物のワンルームマンション投資失敗談を紹介。LINE広告で見つけた物件にサブリース契約で投資するも、赤字経営、資産価値下落、家賃下落のリスクに直面。節税目的で購入するも、損失が節税効果を上回る可能性が高いと判明。不動産業者の強引な勧誘やサブリース契約の不利な点を指摘し、投資前の十分な調査と知識の必要性を訴える。...

Step 3:インデックス投資(オルカン)を選ぶ理由

STEP 3 / 投資先の選択

子育て世帯がNISAで積み立てるなら「オルカン1本」でいい
わたしが選んでいるのは「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」1本のみです。全世界の株式市場に分散投資するインデックスファンドで、信託報酬は0.05%台と業界最低水準。特定の国・業種・銘柄に賭けるのではなく、世界経済の成長そのものに乗るという考え方です。

「オルカンはおすすめしない」という記事もネット上に溢れていますが、その多くはアフィリエイト目的で手数料の高い商品を勧めるためのものです。実際にオルカンは長期で見ると市場平均のリターンを着実に積み上げています。子育て世帯が忙しい日常の中で続けられる投資は、シンプルであるほど良い。

❌ やりがちな選択
複数のファンドに分散・テーマ型・高配当ETF・手数料の高いアクティブファンドなど
✅ わたしの選択
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)1本のみ。信託報酬0.05%台。考えることを最小化する
インデックス投資(オルカン)を選ぶ理由
世界約50カ国・約3,000銘柄に自動分散——1本買うだけでOK
信託報酬が業界最低水準(0.05%台)——手数料コストを最小化できる
「市場に勝とうとしない」思想——長期では市場平均のリターンを着実に積み上げる
NISAの「つみたて投資枠」対象ファンド——非課税で運用できる
毎月自動積立ができる——忙しい子育て中でも「ほったらかし」で続けられる

Step 4:NISAを使って非課税で積み立てる

STEP 4 / 口座・制度の活用

NISAは「やらない理由がない」制度——まず口座を開くことが第一歩
NISAは投資の利益にかかる税金(通常20.315%)がゼロになる制度です。2024年から始まった新NISAでは、年間360万円まで非課税で投資でき、生涯投資枠は1,800万円に拡大されました。子育て世帯が長期投資をするうえで、NISAを使わない理由はありません。

口座はSBI証券または楽天証券が使いやすく、手数料も最安水準です。NISAの口座を開設したら「つみたて投資枠」でオルカンを毎月自動積立する設定をして、あとは放置するだけ。これが最もシンプルかつ再現性の高い方法です。

【いま実践中】ジュニアNISAをオルカンで480万円、子どもが大学生になるまで続けるとどうなる? 長男が4歳、次男が1歳のときにスタート つみたてスケジュールはこんな感じです。(0〜2年目の記録は残していません) ジュニ...
項目新NISA(2024年〜)
非課税期間無期限
年間投資枠最大360万円(つみたて120万円+成長240万円)
生涯投資枠1,800万円
おすすめの使い方つみたて投資枠でオルカンを毎月自動積立
おすすめ証券会社SBI証券・楽天証券(ネット証券を使う)
NISAを始めるときの注意点
NISA口座は銀行ではなくネット証券(SBI・楽天)で開設する——銀行は手数料の高い商品を勧めやすい
「成長投資枠」で個別株を買うのは、投資に慣れてから——最初はつみたて投資枠だけで十分
毎月の積立金額は「減らさない範囲」で設定する——無理な金額で始めると、下落時に積立停止する原因になる
相場が下がっても売らない——長期投資の最大の敵は「狼狽売り」

わたしがNISAを開始したのは2020年です。SBI証券をチョイスしました。ネット証券会社を開設したのは社会人になったばかりの2015年です。対面と違って時間がなくても利用ができるので忙しい人でも活用できます。

どこかの本やネットの情報で手数料が「安い」の部分に惹かれて安直に口座開設したことを覚えています。投資を始めた当時はインデックス投資の存在はしっていたものの、今のように情報が溢れているわけではなかったので、手当たりしだいに知っている会社の個別株や毎月分配金投信、外国債券などそれなりにいろんな失敗もしました。

Step 5:無リスク資産を確保して「精神的な安定」を作る

STEP 5 / ポートフォリオの安定化

オルカンが暴落しても揺れない土台——個人向け国債 変動10年の役割
投資を長く続けるために必要なのは、リターンの最大化だけではありません。「相場が暴落しても慌てずにいられる」精神的な安定が、長期投資を継続するための鍵です。ポートフォリオ全体のリスクコントロールに使うということです。

わたしはリスク資産(オルカン)の他に、無リスク資産として個人向け国債(変動10年)を積み上げています。元本保証・国が発行・年率0.05%の最低金利保証があり、2026年4月時点では年率1.55%(税引前)の利息が得られています。ポートフォリオ全体のリスクを下げるだけでなく、オルカンが30%下落する局面でも、国債の利息は確実に入ってくる。それだけで「売りたい」という気持ちを抑えやすくなります。

無リスク資産で月4,000円のお小遣い。個人向け国債 変動10年を6か月積み上げた話 2026年4月 · 読了時間:約4分 .kb-tag-row { display:flex; gap:8px; margin-...


  • 元本保証・国が発行 — 国が破綻しない限り元本は返ってくる。安全性は最上位



  • 変動金利で日銀利上げの恩恵を受けられる — 半年ごとに金利が見直される。2026年4月時点で年率1.55%(税引前)



  • 1年後から途中換金可能 — 急な出費にも対応できる安心感



  • 最低金利保証あり(年0.05%) — 金利がゼロになる心配がない



  • 購入手数料ゼロ — どこで買っても手数料はかからない

まとめ:投資を始める「正しい順番」

この記事の結論
固定費削減 → 家計黒字化 → NISA口座開設 → オルカン積立 → 国債で安定確保
難しいことは何もない。「正しい順番」で「続けること」が最強の戦略
順番やることポイント
Step 0固定費の見直し投資より先にやること。保険・スマホ代から始める
Step 1家計管理の仕組み化毎月の余剰資金を把握する。黒字体質を作る
Step 2投資の罠を知る個別株・高配当株・不動産投資より先に「何をしないか」を決める
Step 3ファンドを選ぶオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)1本に絞る
Step 4NISA口座で積み立てるSBI証券か楽天証券でつみたて投資枠を使う。毎月自動積立に設定して放置
Step 5無リスク資産を確保する個人向け国債 変動10年で精神的な安定を作る


  • 投資で最も大切なのは「続けること」 — 下落しても売らずに積み立て続けられる仕組みを作る



  • 情報収集は「利用可能性バイアス」の罠がある — ニュースや有益情報をもとに売買するほど成果は悪くなる



  • インデックス投資は「考えることを最小化する」戦略 — シンプルさが、長期継続の最大の武器になる



  • NISAは使わない理由がない — 口座を開いて、毎月自動積立を設定するだけでいい



  • 無リスク資産と組み合わせて「精神的な安定」を作る — 個人向け国債 変動10年は、オルカン投資家の精神安定剤になる

投資を始めるのに、特別な知識は要りません。「何に投資するか」より「何をしないか」を先に決める。「タイミングを狙う」より「毎月続ける仕組みを作る」。それだけで、普通の子育て世帯が資産を積み上げることは十分に可能です。

わたしが38歳で経済的自立を達成できたのは、特別な才能や高収入のおかげではありません。固定費を削り、インデックスファンドを積み立て、余計な情報に惑わされず続けた。その積み重ねだけです。私たちと同じ子育て世帯が、同じ結果に近づくことを願っています。

【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。投資の最終判断はご自身の状況を十分に考慮の上、自己責任で行ってください。当ブログでは最終的な責任を負いかねます。