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ムクドリ
記事を書いている、ムクドリです。 40歳、大学病院勤務の医師です。世間のイメージとは裏腹に、大学病院の給与は決して高くありません。そんな「薄給」の現実の中で、小学生の男の子が2人います。 数年前まで、「子育てしながらお金を増やすなんて無理だ」と半分あきらめていました。でも、ジュニアNISAをオルカン1本で積み立て、保険を見直し、ムダな支出をひとつずつ削っていくうちに、気づいたら資産所得が生活費を超えていました。いわゆる経済的自立です。 高収入だから達成できたわけじゃありません。特別なことは、何もしていません。 このブログは、その「普通の家庭がやったこと」をそのまま書いた記録です。「うちも同じだ」と思ってもらえたら、それだけで嬉しいです。
保険を断つ 子育て世帯
2024年10月 更新:2026年4月 · 読了時間:約5分
結論から。子育て中・片働きの世帯が加入すべき死亡保険は「収入保障保険」一択だ。月4,000円以下の掛け金で5,000万円超の保障が得られる。しかも子育てのライフステージに自然と沿っている。わが家でも実際に加入している、数少ない「やむを得ず入っている保険」だ。
たこさそ(記事の筆者)
大学病院勤務医 2児の父 1馬力で資産形成
  • 500万円の奨学金を抱えた27歳から資産形成をスタート
  • 2人の子どもを育てながら38歳で経済的自立(資産所得>生活費)を達成
  • 「支出を抑える・インデックス投資を続ける」だけのシンプルな再現性重視の方法で実現
  • このブログでは自分が実践してきたことだけを紹介している
📋 この記事でわかること
  • 収入保障保険が子育て世帯に最適な理由
  • 定期保険との違いと、収入保障保険が安い仕組み
  • 死亡保険が本当に必要な世帯・不要な世帯の見分け方
  • わが家(月3,750円・保障5,280万円)の実際のケース

収入保障保険とは——月4,000円以下で5,000万円超の保障が得られる死亡保険

収入保障保険は、民間の生命保険の中の「死亡保険」に分類される掛け捨て保険だ。加入者(世帯主)が死亡または高度障害状態になったとき、残された家族に保険金が支払われる。

わが家では月額3,750円の掛け金で、38歳時点で総額5,280万円の保障を確保している。これだけの保障が月4,000円以下で手に入るのは、掛け捨て保険ならではの「てこの効き方」があるからだ。 民間保険に懐疑的なわたしが「やむを得ず加入している」数少ない保険がこれだ。

わが家の掛け金 月3,750円 38歳・60歳満期の場合
38歳時点の保障総額 5,280万円 月20万円×12か月×22年分
保険の種類 掛け捨て 解約返戻金なし・低コスト
保険金が出る条件 死亡・高度障害 病気・ケガは公的保障で対応
てこ 掛け捨ての保険

なぜ「収入保障保険一択」なのか——病気・ケガは公的保障で十分だから

「保険で備えるべきリスク」と「公的保障で備えられるリスク」を分けて考えることが大切だ。

生きているときの病気やケガは、以下の公的保障の組み合わせで対応できる。

  • 健康保険(医療費の7割を負担)
  • 高額療養費制度(月の自己負担を数万円に抑える)
  • 障害年金(重い障害が残った場合に支給)

これらを活用すれば、どんな重病でも月10万円程度の自己負担で収まることが多い。10万円程度なら保険ではなく貯金で備えることは多くの人にとって可能だ。

一方、世帯主が「死亡・高度障害」になった場合だけは話が違う。残された家族の生活費を何十年分も一気に準備する必要があるため、てこの効いた保険で備えることに合理性がある。だから「死亡保険だけは必要」という結論になる。

30歳加入・60歳満期・加入直後の保障5,000万円の場合
収入保障保険(低減型)
30歳で死亡約5,000万円
45歳で死亡約2,500万円
60歳で死亡約0円
掛け金◎ 安い
定期保険(一定型)
30歳で死亡5,000万円
45歳で死亡5,000万円
60歳で死亡5,000万円
掛け金△ 高め
収入保障保険は年を経るほど保障額が下がる分、掛け金が安くなる

「もらえる額が減る」のはデメリットではなく、子育て世帯には合理的な設計だ

収入保障保険は時間が経つほどもらえる保険金が減っていく。これをデメリットとして紹介する保険会社もあるが、実際には子育て世帯にとって非常に合理的な設計だ。

考えてみてほしい。世帯主が30歳で亡くなったとき、子どもはまだ小さく、配偶者は何十年分もの生活費を必要とする。一方で50歳で亡くなったとき、子どもはすでに成人しており、必要な保障額はずっと小さくなっている。

つまり「若いときに大きく・年をとるほど小さく」という収入保障保険の保障の減り方は、子育て世帯が実際に必要とする保障の大きさとぴったり一致する。定期保険のように最後まで同額の保障を維持する必要はなく、その分掛け金が安くなるというわけだ。

✓ 加入を検討すべき世帯 子育て中の世帯 片働き(1馬力)の世帯 貯金がまだ少ない世帯
✗ 優先度が低い世帯 独身(残す家族がいない) 共働きで収入が安定している 子どもが成人・貯金が十分

死亡保険に加入する前に「誰に・いくら必要か」を考える

死亡保険を考えるときの出発点はシンプルだ。「自分が死んだとき、誰にいくら必要か」を考えること。

例えば独身の人が死亡したとき、誰かに残すべきお金は基本的にない。だから独身者に死亡保険はほぼ不要だ。

共働き世帯も、配偶者の収入があるため、必要な保障額はぐっと小さくなる。遺族年金・配偶者の収入・貯金の合計で生活が維持できるなら、高額な死亡保険は不要だ。

逆に片働きで幼い子どもがいる世帯では、世帯主に万が一があったとき配偶者だけで何十年もの生活費を賄う必要がある。この「万が一の大きなリスク」を低コストでカバーするのが収入保障保険の役割だ。

💡 わが家の実例(ネオファースト生命「ネオdeしゅうほ」)
月の掛け金 3,750円
38歳時点の保障総額 5,280万円
計算式 月20万×12×22年
55歳時点の保障総額 1,200万円

55歳時点で保障が1,200万円に減るのは、そのとき子どもがすでに22歳になっているから。貯金が十分に積み上がっていれば、そのタイミングやうまくいけばもっと前に解約を検討する予定だ。

まとめ——収入保障保険は「子育て中・片働き」世帯だけにすすめたい保険

民間の保険は基本的に不要なものが多い。しかし収入保障保険だけは、子育て中・片働きの世帯にとって合理的な選択肢になる。

ポイントをまとめると、掛け捨てなので掛け金が安く、年齢が若いほど保障が大きいため子育て世帯のライフステージに沿っている。

病気・ケガは公的保障と貯金で備えて、死亡リスクだけを保険でカバーするというシンプルな考え方だ。 貯金が十分に積み上がれば解約すればいい。保険はずっと持ち続けるものではなく、必要な期間だけ使うものだと思っている。

  • 掛け金が安い — 月数千円で数千万円の保障が得られる掛け捨て設計
  • 子育てのライフステージに沿っている — 子どもが小さいときほど保障が大きく、成長とともに自然に減る
  • 病気・ケガは公的保障でカバー — 死亡リスクだけを保険でカバーする考え方がシンプルで合理的
  • 貯金が増えたら解約できる — ずっと持ち続ける必要はない。必要な期間だけ使えばいい
  • 独身・共働きには基本不要 — 「誰に・いくら必要か」を考えれば自ずと答えが出る
保険は「万が一のリスク」に備えるものだ。その万が一が起きたとき、残された家族に必要なお金を低コストで準備できる収入保障保険は、子育て世帯にとって数少ない「入る価値のある保険」だと思っている。

逆に言えば、それ以外の保険のほとんどは「公的保障+貯金」で代替できる。保険料として毎月消えていくお金を、投資に回せるかどうかが長期的な資産形成の差になる。

2人の子育てをしながら経済的自立 (働かなくても生活できる) を達成した著者が実践している資産形成の方法や考え方を毎日更新しています。ぜひ、ブログを読んでみてください。気付かずにはまっているお金の落とし穴を回避できるかもしれませんよ。

【免責事項】
本記事は保険・投資に関する情報提供を目的としており、特定の商品への加入や投資を勧めるものではありません。記事内で紹介している保険や資産形成の方針はあくまで筆者個人の考えに基づくものであり、すべての方に当てはまるわけではありません。保険の加入・解約や投資の判断は、ご自身の家庭状況・収支・リスク許容度などを十分に考慮の上、自己責任で行ってください。必要に応じてファイナンシャルプランナーなど専門家への相談もご検討ください。当ブログは最終的な判断や結果について一切の責任を負いかねます。
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